どうもオワコン父さんです。
新学期が始まり、1週間が経過した訳でありますが、先週は仕事、教育などいろいろなテーマで悩みの尽きない1週間になったのではないでしょうか。
受験関係では、大手塾の対応については、日能研はWEB授業配信やWアカがZOOMでの授業を開始したりとこの難局にどう対応するかが問われる時でした。
そんな中、とにかく批判が多かったのはダントツでサピックスだったと思われます。(サピックス関係のTwitterでのツイートがダントツで多かった印象です。)私自身もサピックスの今回の対応について、いろいろ思うことはあります。当然です。正直、私も親として、社会人として、、、、。
ですが、我が子や受験生にとってのこの時期は2度と戻らないので、まずは何をすれば良いか、何ができるかを親として考え、また子供を含めて家族で話し合有ことで、前に進むことこそが成長につながるのではないかと考えている次第です。
さて、Twitterでもツイートさせていただきましたが、今回は2018年度の頌栄女子の算数にフォーカスしました。
頌栄女子は、最近は中堅校としてその立場を確立しつつあります。特に、一番リターンのいい学校(入口;偏差値と比較すると相対的に他校に対して出口;大学進学実績がいい)としてスポットが当たっております。
そんな頌栄の2018年度(2019年2月受験)で、衝撃がありました。
なんと合格者の平均点が100点満点のうち38点!!最高得点も70点と超難化したのであります。
ちなみにそれは流石にまずいと思ったのか、今年は易化しており合格者平均点は55点まで上がっております。
問題を見てみると、一見すると基本的な問題が並んでいる用に見えますが、よくよくみると「ん?」という問題が散見されます。
特に大問1から解きにくい問題が多く、大問1の(4)は象徴的な問題でセンスが必要な問題です。
大問1(4)
右の図で、AC:AD=4:7の時、BC:CDを求めなさい。
通常、この手の問題の解法としては、三角形の性質もしくわ相似で攻めていくわけです。直角や二等辺がないので、相似を補助線で作るということを考えるのですが、それもこれまでのパターンに当てはまらない。。。
という感じ3分くらい眺めて飛ばすというのがこの時の受験生だったのではないかと思います。
この問題は、与えられている手がかりをヒントとして攻めていくことになります。
まず、ポイントは、この問題の77°と26°という数字にポイントがあります。
77°と26°で足すと103°で、180ー103=77なので三角形の一つの角度なら二等辺三角形が作れるなと思わないと解けないのです。(ひえー、閃めかないとむずいですね)
次のステップはどこにその新しい77°を作るかという点ですが、これはAC:ADが手がかりになります。
するとここに補助線が引けます。ここまでできればいつもどおりの問題になります。
△ACEは二等辺三角形なので、AC=AEです。
また、ECABのZラインをご覧ください。ECとABは平行になるのです。
はい、もう大丈夫ですね。△DECと△DABが相似形になるのです。すでに、辺DE:DAは3:7とわかっているので、BC:CDももとまります。
これは柔軟な発想が求められる難問ですが、非常に基本を大事にした良問とも思います。これを機に引き出しにしていただければと思います。
ちなみに、もしこれから過去問を解かれる方のために、サピックスアルファ中位以上の方は、現時点で60点とれれば十分と言える問題だと考えられます。
コロナ休講で大変かと思いますが、毎日子供といろいろな挑戦をして、1日一つでも発見をして積み上げるようにしましょう。
子供の成長を支えるのは、塾ではなく親の一番大事な仕事ですしね!
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