オワコントップ1と言われる業界に勤めるオワコン父さんです。
今日は、銀行(メガバン)での若手のキャリアについてお話ししたいと思います。
3つのメガバンで若干異なりますが、大きな傾向としては同じです。
就職活動する方は、当然おすすめしませんが、参考にしていただけると幸いです。
通常新卒で入社すると、ほぼ各種支店に初期配属されます。
(一部、本店の営業やアセマネのコース化する銀行もあります)
だいたい、東大、京大、早慶、一橋あたり卒で、採用面接時の評価の高い人間は、都内の総合店舗かターミナル地方拠点に配属されることになります。
それ以外は、ほぼ運と出身地や実家などを勘案してシャッフルです。
だいたい2−3年くらいそこで過ごします。だいたい6ヶ月〜1年弱かけて窓口業務やくだらなすぎる先輩や上司の雑用、異動のたびに行われる歓送会の調整い奔走する日々に追われます。ここで、本当優秀な若手はまずやめます。特に本当の高学歴者(東大法くらいのレベル)の人は、間違ったことに気づいてやめます。
(私自身は、このシステムが銀行において一番生産性のないシステムになっていると強く思っています)
(私も何人も指導してきましたが、本当に優秀な若手の中で、コンサルや外銀に行きたいという思いがあるのであれば、すぐに転職活動してやめるべきとアドバイスしていました。)
そして、後半もできて、仕事が一人で回せるようになる頃に異動の雰囲気が漂い晴れて初任店が終了します。(だいたい2.5年目〜4年目の間に訪れます)
1.都内または地方ターミナル店舗の大きめの法人中心の店舗
2.海外拠点(含むトレーニー)
3.プロダクト部署
4.採用(人事)
5.その他(地方小型店、監査管理、リテール専門店、事務作業部署など、、)
となります。
本番は、ここからになります。
5.の場合は、そもそも初任部署で×の可能性が高いので、その雰囲気を見極めてそうそうに転職活動するのが賢明です。そもそも銀行自体が向いてない可能性が高いです。
1.の場合は、ここでの成果が今後を大きく左右しますので、全力で取り組みましょう。ここで大きな成果や期待を上回る活動ができれば、自分の望む部署への異動がぐっと近づきます。
2.は、入行時から手を挙げ続け、ある程度TOIECの点数があれば高い確率で進むことができます。特に狙い目は欧米で、やはり海外組のエリートは紛れもなく欧米組です。ただし、特殊能力を身につけるためにある程度どこかで退職することも視野に入れているのであれば、南米、インド、中東、アフルカなどはハードシップの手当も高い上に、そこでの赴任経験がそもそも価値が相応にあるので、おすすめです。ただし、海外で注意しなければならないのは、接待やスタッフの管理が中心業務になるので、長い経験を積んだけど帰国したら、酒が強くなり、ゴルフのスコアが上がっただけという人が多いです(笑)
3.これも手を上げ続けることが重要です。1〜3回目の異動くらいで引っかかる可能性が高いですし、社内の制度活用しましょう。
ちなみに、銀行でおすすめのプロダクトは、M&A系になります。一言で言えばやめても食える能力です。特にエグゼキューションとLBOローン系はおすすめです。
それ以外には、ストラクチャードファイナンス関連などがありますが、当たり外れがあります。そもそも銀行不要時代なので、デッド調達したい企業が少なくそもそも案件が少ないです。
4.銀行は大量採用するので、その準備人員として若手を一時的に使います。
これを選ばれしエリートと勘違いしている若者がおりますが、全く異なりますので、次に希望部署にいけるよう人事部に媚びを売り仕事ができるところを見せつけ、あとは神に祈りましょう(笑)。
今の時代に所詮銀行員のキャリアなので魅力は限定的ですが、活躍しやすいという観点では、20代中盤〜30代中盤までは一番伸びる時期なので1、2店目は支店勤務がおすすめですね。なぜなら、1店目はまともな企業を担当させてもらえないですし、年次が上がるごとに担当企業もやりがいのある企業になって行き、スキルもかなり増えます。
30歳くらいで、銀行を辞める場合を想定した時に、どのようなスキルを持っていたいのかということを逆算してキャリアを積むと無駄のない若手時代が遅れると思います。
ちなみに、私のおすすめは都内店舗で店舗の中核先の中堅企業(上場企業のちっさい会社)を担当し実績を上げて、調査役クラスで次の専門的な軸を作りに行くのがおすすめです。
その際にやっておくべきことは、それなりに起用に実績を上げて行くことは、当然のこととして、次のステップに進む際に努力している証明として、しっかり勉強しておくことが重要です。
例えば、M&Aや投資部署に行きたいのであれば証券アナリストに合格しておくとか、海外行きたいのであればTOIEC800点以上とっておくとか。
まぁ、銀行は、グループ含めてフィールドが広いです。
自分が狙ったポジションをしっかり勝ち取って、スキルを積むにはなかなか環境としてはいいと思います。
ただ、長くいるとだんだんダメになるので、その辺りは見極めをすることになるので、ご注意くださいね。
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